○アルコールの分解経路

アルコール摂取⇒胃・小腸から吸収⇒アセトアルデヒドに分解⇒酢酸に分解*1⇒水、二酸化炭素に分解

○ お酒を飲みすぎるとどんな病気になるの?
  毎日たくさんお酒を飲むことで、肝臓をこわしたり、生活習慣病の原因になります。
   とくにこれからの時期は、花見などお酒を飲む機会が多くなるでしょう。

【過度の飲酒による肝障害】

  • 脂肪肝:肝細胞内に中性脂肪がたまり、肝臓がはれて大きくなった状態です。
  • アルコール性肝炎:脂肪肝の状態が続き、大量の飲酒を繰り返すことにより肝細胞が炎症を起こしている状態です。
  • 肝硬変:アルコール性肝炎の状態で飲酒を続けると早い人で5年程度で肝硬変になることがあります。
  • 肝がん:肝硬変から症状が進んで発症することがあります。

肝機能が気になる方は定期検診を受けることをおすすめします。
γ−GTPの数値は、お酒を飲みすぎると上がり、止めると下がります。

*1:肝臓

骨粗鬆症の治療、予防にはカルシムム剤、ビタミンD剤以外、他にもあります。
カルシウム、ビタミンDをしっかり摂っていても尿中にカルシウムが多く排泄されている方などいろいろいらっしゃいます。
尿検査することで診断できます。
詳しくは専門医にご相談されて下さい。
※お手持ちの薬との飲み合わせの悪い薬もあるので、先生に服用している薬をしっかり伝えましょう。

運動をせずに骨に負荷がかからなければ骨はもろくなるいっぽうです!!
(ただし、心臓や肺の病気がないか、また高齢者では関節などに問題がないかなど、医師の診断を受けてから行いましょう。)
高齢の方は、買い物や趣味、体操などできるだけからだを動かすようにしましょう。

カルシウムは1日800mgを目標に!!

カルシウムは、食生活の中で唯一不足している栄養素です。
カルシウムの吸収には、ビタミンD、マグネシウムも必要です。

○ カルシウムの多い食品

    牛乳・乳製品・・・牛乳・チーズ・ヨーグルトなど
    大豆・豆製品・・・豆腐・厚揚げ・納豆など
    小魚・海藻・・・・・わかさぎ・いわし・ひじきなど
        野菜・・・・・小松菜・春菊・チンゲンサイなど

【カルシウムの目安】()内はカルシウム量

   牛乳1杯(200mg) 豆腐半丁(180mg) チーズ6mg厚2切れ(190mg)    納豆1パック(50mg)
   わかさぎ4尾(180mg) 小松菜1鉢(140mg) ひじき1鉢(140mg) 春菊(100mg)

○ ビタミンDの多い食品
    きくらげ・しいたけ・卵・いわし・うなぎなど。
  ビタミンD:腸からのカルシウムの吸収を助ける。

○ マグネシウムの多い食品

     にがり・ひじき・ほうれん草・糸引き納豆・さつまいも・鯛・まぐとの赤身など。
  マグネシウム:骨からのカルシウムが吸収される時にマグネシウムも吸収されます。 


おすすめドリンク
きなこ牛乳:きなこは大豆食品でイソフラボンという女性ホルモンと似た作用を示すので高齢の方、閉経後の方にとても良い食品です。牛乳も一緒にとれるので一石二鳥です!!
是非、試してみて下さい。

 

骨粗鬆症による骨折の原因には、転倒による確率が高いです。
特に、大腿骨の骨折に関しては、数ヶ月間寝たきりの状態になり、完治するまでとても時間がかかります。
まずは身の回りの整理が必要です!

 ちょっとした段差をなくす

 電気コードの整理

 滑りやすいスリッパを使わない

 階段には、手すり、滑り止めをつける

運動不足の人:運動して骨に負荷をかけることで骨は強くなります。

偏食、ダイエット:カルシウムは、普通の食事をしていても不足しがちな栄養素です。

女性:出産や閉経などでホルモンバランスが崩れると骨はもろくなります。

塩分のとりすぎ:塩分の多い食事はカルシウムの排泄を促進させます。

日光にあたらない:カルシウムの吸収に必要なビタミンDが不足します。

過度の飲酒、喫煙:腸からのカルシウムの吸収を悪くします。

骨粗鬆症とは、カルシウムの不足から骨の密度が減少し、構成する骨がスカスカになり骨折しやすくなる病気です。
骨形成と骨吸収の骨代謝バランスが崩れ、骨を形成しているカルシウムが減少して起こります。
特に閉経後の女性は骨粗鬆症になりやすいので予防、治療が必要です。